松栄山西光寺 WEBサイト

品川区大井町にある、浄土真宗のお寺、松栄山 西光寺のWEBサイトを制作させて頂きました。

1000年以上の歴史があるお寺で、江戸時代には桜の名所として多くの観光客が訪れたと記録にあります。今は再開発に沸く東京都品川区大井町にあって、周囲の喧騒が嘘みたいに感じる静かな場所。境内は広く、しっとりと風情ある佇まいが気持ちを和ませてくれます。

西光寺 山門

昨年度は老朽化した境内の設備を全面的に改修しています。工事がほぼ完了した今年の3月頃より、ロゴやマップのデザイン、境内の撮影、WEBサイトとパンフレットの制作を順次進めていきました。

今回つくった三つ折りのパンフレット

お寺や神社など、「古くからあるもの」、「日本的なもの」、「日本文化の一つの機能」については、以前からとても興味があります。

「和風」をデザインするというところにまずひとつの面白さがあります。扱う素材や撮影する風景のひとつひとつに、刺激的な要素があります。すごく乱暴な言い方ですが、「和風」を構成する要素の数は、「その他風」を構成する要素よりも数が豊富で関係性が複雑だといつも思っています。その分、思わぬ発見があったり、いつもと違う場所でつまずくことも多い。日本人だから、というだけなのかもしれませんが、「和的」・「日本的」なものと向き合っている時には、いつもと違う脳内物質が分泌されているような気がするのです。

もうひとつは、「お寺」という場所・機能の「昔と今、これから」についてです。将来の日本において、「お寺」や「神社」はどういった役割を担って行くべきなのか。歴史好きの私にとっては、ずっと気になっていた大事なテーマでした。

「古くからある伝統や風習を大切にしながらも、現代において求められることには現代的に取り組んで行くべきである」というのが、ご住職のお考えでした。しかし実際何が求められているのかは、そのお寺の成り立ちや地域の状況に寄るところもあります。

中世の日本では政治・経済の中心を担っていた仏教寺院。近世からは教育を含む行政上の重要な役割を果たしてきました。お寺は間違いなく、日本という国と文化の、もっとも重大な要素の一つだと思います。これからの日本でどんな役割を担って行くのか。

今回お手伝いさせて頂いたWEBサイトをきっかけに、よりダイナミックで新しいチャレンジをご一緒できたらと楽しみにしています。