NHKの特設サイト「東日本大震災 あの日から6年」にて、東日本大震災で津波に飲み込まれた「宮城県 気仙沼市 気仙沼向洋高校」を取材した「学び舎襲った大津波 バーチャルツアー360°リポート」を制作しました。
2011年3月の東日本大震災発生後、大津波は校舎の4階までに達し、学校は壊滅的被害を受けました。一方、当時学校内にいた生徒・教職員の方々は全員無事に避難できたことから、避難の仕方や経緯、当時の状況などが注目されました。2016年には震災の被害実態を後世に伝えるため、「震災遺構」としての保存が決まっています。
校舎内のあらゆる場所に、震災時の状況を思わせる痕跡・遺物、被害の大きさを物語る生々しい爪痕が残ります。こうした記録をそのままの状態で撮影し、360°VRとしてアーカイブしました。校舎内はマップ機能を使って約50の地点を閲覧できます。
また、津波の被害記録とともに「貴重な体験」として注目された生徒・教職員全員の当時の行動や避難経路についても、360°VRで追体験が可能です。
解説やインタビュー映像を交えながら、生死を分けた避難の再現を試みています。