Mirador
ミラドール
Miradorは、IIIF(International Image Interoperability Framework)に対応したWebビューアで、高精細画像の閲覧・比較・注釈などをブラウザ上で行えるオープンソース・ツールです。複数資料を同一画面に並べて比較したり、ズームしながら細部を確認したりと、アーカイブ閲覧に必要な操作をまとめて提供します。拡張(プラグイン)やUIカスタマイズも可能で、要件に合わせた作り込みが可能です。
歴史と背景
Miradorは、デジタルアーカイブでの「高精細画像を研究・閲覧に耐える形で扱いたい」という需要を背景に普及してきたIIIFビューアの代表例です。IIIFが世界的に広がる中で、画像配信(IIIFサーバ)と閲覧UI(ビューア)を分離する構成が一般化し、MiradorはそのUI側の選択肢として多くの機関・プロジェクトで採用されてきました。研究利用に重要な「比較」や「注釈」の機能が標準で用意されている点が、文化財・学術領域で選ばれやすい理由です。
特徴
Miradorの強みは、単なるズーム閲覧に留まらず、研究・展示の現場で必要になる機能が最初から揃っている点です。複数資料をウィンドウ単位で開き、並べて比較したり、ページを切り替えながら閲覧したりできます。ズーム画像の操作性も高く、細部確認や構図比較などの用途に向きます。さらに、IIIF Presentation(マニフェスト)を前提に、資料のメタデータや構造(ページ構成、範囲指定など)と連動した表示が可能です。
実装面では、設定と拡張によって要件に合わせたUI/UXを設計することができます。例えば、アノテーション(注釈)の扱い、表示項目の整理、ビューの初期状態、比較の導線、権限や外部システムとの連携など、運用を見据えた実装が可能です。