WEBサイト(ホームページ)制作の価格相場について


「ホームページっていくらぐらいで作れますか?」とよく聞かれます。WEBサイト制作にかかる費用はピンキリで、0円から数千万円と非常に幅があります。家や車と同じで、価格によって性能が違います。車の場合、「中古の軽なら数十万円」「新車のメルセデスは1000万円以上」という大体の「価格相場」があり一般常識の範疇だと思います。しかしなぜかWEBサイト(ホームページ)については、家や車のように「いくらかければ、どんなものが買えるのか」が、一般的に認知されていません。なので本記事では、小規模WEBサイト(ホームページ)の種類と、価格相場について書きたいと思います。

価格相場が認知されていないWEBサイト制作

ホームページ(Homepage)」という言葉は和製英語で、本来は「ブラウザを起動したときに最初に開くURL」のことです。インターネット上の特定のURLに公開する一連の情報や機能は、一般的に「WEBサイト」と呼ばれます。ただ、日本ではまだ「ホームページ」と呼ぶ人が多いので、当サイトでは「WEBサイト(ホームページ)」という形で表記しています。

1. URLがあれば良いという場合はSNSを活用:0円

人間の社会生活や企業の経済活動の中で、WEBサイト(ホームページ)はいつの間にか「なくてはならない」ものになっていました。企業や組織であれば、所在地や代表電話番号と同じように、「ないとおかしい」くらいです。なので「起業」したり「新しいサービスや事業を始めた」ときに、「WEBサイト(ホームページ)を新しく作らなければ!」と考える方は多いようです。

WEBサイト(ホームページ)を作る理由の中でもっともシンプルで、どなたにも共通しているのがこの「ないとおかしいから」です。電話や名刺と同じように、とりあえず準備しなければならないという感覚です。そしてさらに、WEBサイト(ホームページ)に特別なことは期待しておらず、ただインターネット上にWEBサイト(ホームページ)が「存在していれば良い」ということであれば、SNSのアカウントをひとつ作るだけで充分です。電話番号やメールアドレスを持っていれば無料で作れますし、様々な機能が付いています。

SNSの活用は、もっとも低コストでできるWEBサイト。

Facebook・Twitter・Instagram、どれを使うにしろ「アカウント」は必ずユニークなIDとURLをひとつ持ちますから、これがWEBサイトのURLになります。自己紹介欄に住所や電話番号を記載しておけば、インターネット上でいつでもどこからでも閲覧可能です。「独自ドメインでないとダメなのでは?」と聞かれることがありますが、まったく問題ありません。これだけSNSが浸透した世の中ですからSNSだけで商売している企業は無数にありますし、SNSの方がメリットは大きいです。誰にでも簡単に使えますし、使っている人が大勢いるので安心感もあります。

2. 無料ホームページサービスやブログサービスを活用:0円〜

最近は無料でWEBサイト(ホームページ)が作れるサービスがあります。「WIX」や「jimdo」が有名ですが、検索エンジンで「ホームページ 無料」と検索すればたくさんのサービスが出てきます。パソコンやスマホからテキストや画像をアップするだけで、びっくりするほど「いま風」で「抜け目のない」WEBサイトが完成します。多くのサービスは無料だと広告が表示されますが、月額いくらかの費用を払えば広告を消せたり使える機能が増えたりします。費用はかかったとしても、スマホ代くらいに収まります。

サイバーエージェントが運営している「Ameba Ownd」のように、無料なのに広告が出ないサービスもあります。同じくサイバーエージェントのAmebloや、FC2ブログなどのブログサービスも無料で使えます。無料でWEBサイト(ホームページ)を持つ方法はたくさんあります。毎年どんどん新しいサービスが現れ、その度に作れるサイトのクオリティも上がってきています。

無料ホームページサービス大手のWIX

予算の「ある・ない」は別にして、WEBサイト(ホームページ)を作ろうと思ったら、まずは無料で使えるサービスを使ってみるのは良いことだと思います。無料サービスが提供する機能を知れば、いまWEBサイト(ホームページ)にどんなことが求められているのかが何となく分かってくると思います。後からちゃんとオリジナルのサイトを作るとしたら、どんなサイトにするか計画を立てるのにも良いかも知れません。

SNSはもちろん無料ホームページサービスやブログサービスが提供している機能の一部でも、もしゼロからスクラッチ開発するとしたら膨大な費用がかかります。たくさんの機能が無料で使えるだけでもスゴイことなのです。「無料だから安っぽいに決まっている」という先入観は捨てて、いちど使ってみることをお勧めします。

3. 独自ドメインのWEBサイトを、なるべく低予算で作りたい場合:数万円〜30万円

「WEBサイト(ホームページ)がインターネット上に存在すれば良い」というところまでは変わらないけれど、「どうしても独自ドメイン(URL)で作りたい」というケースは多いです。機能的にはSNSや無料サービスで事足りるけれど、どうしても独自ドメインのオリジナルサイトが良いという場合です。独自ドメインでサイトを作ることのメリットは大きく2つです。

  • A. 「XXX.com」のような、自分だけのドメイン(住所)が持てる(所有権が持てる)
  • B. 検索エンジンからの評価に有利

「たった2つだけ?」に見えるかもしれませんが、独自ドメインのメリットはこの2つに凝縮されています。ドメインは、インターネット上の住所です。どこかの場所を間借りしているのと、ちゃんと自分の住所を持っているのとでは、印象がぜんぜん違います。事業内容やサービスの質が変わらないにしても、独自ドメインのWEBサイト(ホームページ)を持つ会社の方が、どうしても良く見えます。そういうものですよね。機能的にはSNSや無料サービスと変わらないと分かっていても、「独自ドメインのWEBサイトが持ちたい!」という気持ちは大事です。会社や事業への熱意があるほど、オリジナルのドメインに対する気持ちは強くなるのが当たり前です。モチベーションにも繋がります。

一方でドメインは、ある種の「ブランド」でもあります。認知度や事業規模の成長と共に、ドメインの価値も上がってきます。検索エンジンは、WEBサイト内のコンテンツの質やアクセス数を常に評価しています。ドメインの継続年数などもその評価に含まれます。訪れるユーザにとってはもちろん、検索エンジンからの評価が高ければ、検索時の表示も上位になってきます。これは、WEBサイト(ホームページ)を本気で活用しようと思ったときにとても重要なポイントです。

無料ホームページサービス等に、独自ドメインを持ち込む

まずはなるべく低予算でという場合に最も安くできるのは、先ほどご紹介した「WIX」や「jimdo」などの無料サービスに、ドメインを持ち込む方法です。ドメイン自体は別途購入する必要がありますし、有料プランに変更する必要があるので、費用はかかります。ドメイン利用料と有料プランの費用で、年間のコストは数万円です。2、3年運用しても、30万円以内には収まると思います。

格安のホームページ制作会社にお願いする

あまりこだわりがなければ、格安の制作会社さんにお願いするのも良いと思います。「ホームページ 格安」などのキーワードで検索すれば、たくさんの会社が出てきます。費用が安く、納期も早いところが多いです。独自ドメインのサイト制作にも、もちろん対応しています。30万円以下の格安で制作できるのは、デザインやレイアウトがあらかじめ出来上がっている「テンプレート」を活用して作ってくれるからです。「この部分に載せる写真はこれ」「この部分にはこの文章を入れる」という形で穴埋めしながらサイトを作っていきます。テンプレートの種類や、どの程度柔軟にカスタマイズできるかは会社によって違います。その会社のWEBサイト(ホームページ)を見れば、テンプレートのサンプルが載っているので、好みのデザインがあるかどうか見てから問い合わせするのが良いと思います。色々なテンプレートを眺めるだけでも、イメージが湧いて面白いと思います。

格安の会社にお願いするときは、費用についてあらかじめよく確認しておくのが重要です。例えば「1ページいくら」と単価が厳密に決まっている場合、後から数ページ追加しただけで結構な追加料金になってしまうことがあります。支払い方法についても注意が必要です。格安で作ってくれる制作会社さんでは、初期費用を抑えるために月額で料金設定してくれているケースがあります。例えば「初期費用0円、月額¥20,000」という契約です。初期費用が安いのはとても助かりますが、もし2年契約だとしたら2年間の総額は48万円、3年契約だと72万円です。それなりの費用になりますよね。最近では聞かなくなりましたが、「月々の費用は安いが、なかなか解約できない仕組みになっていた」ということもあります。契約内容については、よく聞いておく必要があります。

フリーランスのエンジニア・デザイナーさんにお願いする

企業に所属しない「フリーランス」の方にお願いするのもひとつの手段です。非常に高いスキルを持った方も大勢います。「どうやって探せばいいのか分からない」というのはありますが、「クラウドワークス」のようなマッチングサイトを使えば、効率的に委託先を探すことができます。ご予算と、どんなサイトが作りたいのかを記入し提案を募集すれば、びっくりするくらいたくさんの申し出が届きます。企業が社員の副業を容認するような流れもあり、世の中には「週末エンジニア」や「週末デザイナー」の方も増えてきています。出会いは一期一会なので不安な部分もありますが、うまくマッチすれば高い費用対効果が期待できると思います。

4. オリジナル性の高いサイトを、しっかり作りたい場合:30万円〜100万円

ゼロからきっちりオリジナルのWEBサイト(ホームページ)を作りたいという場合、最低でも30万円は必要になります。デザインはもちろんオリジナルで、ニュースやブログの配信もできる一般的な小規模(5ページから20ページ程度)のコーポレートサイトで、価格のボリュームゾーンは50万円から80万円になります。

価格の基準になるのは、依頼者と制作会社の役割分担のバランスです。例えば必要な情報やデータ(ロゴや文章、商品写真など)はすでに準備できていて、WEBサイトに関してはそれらを適切に組み合わせるだけで良いという場合は、費用は最も抑えることができます。この場合を仮に、30万円とします。

ロゴを作る、写真や映像を撮る(準備する)などの業務も合わせて依頼する場合、その分の費用が増えます。ロゴやグラフィックのデザイン制作では、10万円〜20万円が相場になります。新規で写真撮影が必要な場合、被写体やカメラマンにもよりますが、相場はやはり10万円〜20万円です。費用はかかってしまいますが、ありものを組み合わせて作るよりもクオリティはグッと上がってきます。仮にロゴと写真をそれぞれ15万円で依頼するとしたら、+30万円で合計60万円ですね。

WEBサイトに掲載する文章や情報、いわゆる「中身」については、制作会社にアドバイスをもらいながら依頼者側で準備するのが一般的です。インターネットに不慣れな方は不安に思うことが多いようですが、普段作っているパンフレットや営業資料と変わりません。「相手に分かりやすく伝わる」ように作ればよいだけです。一生懸命作った文章は、人間にはもちろん、検索エンジンにだって伝わります。ひとつだけやってはいけないのは、「盗作・盗用」です。「多少お金はかかっても、独自ドメインのオリジナルサイトが作りたい」という話ですから、「盗作・盗用」なんてありえないと思いますが、これをやってしまうと全て水の泡です。

さてこの、「掲載する文章や情報」を準備する際に、原稿作成も含めて制作会社に依頼することができます。「文章代行」「原稿作成」などのキーワードで検索すると、そうしたサービスを売りにした制作会社や、それ専門の会社さんなど、様々な会社・サービスがヒットします。「忙しくて原稿を作るヒマがない」という場合には依頼します。営業資料やパンフレットを送ればそれをもとに原稿を作ってくれる場合や、ヒアリングを元に文字を起こしてくれる場合など、色々な形態があります。サービスの内容や料金体系は様々ですが、仮に20ページほどの原稿全てを代行で作成してもらったとして、10万円くらいでしょうか。これで合計70万円とします。

独自ドメインできっちりWEBサイトを作りたいという場合ですから、WEBサイト上でやりたいこともたくさんあるかもしれません。ブログ・ニュース配信はもちろん、SNSとの連携、PR映像の掲載、カタログの掲載、アンケートの集計など様々だと思います。よほど特別な機能でない限り、諸々組み込んで比較的情報量の多いWEBサイトになったとしても、+30万円くらいの中に費用は収まると思います。これで、合計100万円ですね。

独自ドメイン・オリジナルデザインのWEBサイト(ホームページ)の場合、最低30万円ほどから、だいたい100万円以内で制作を依頼することができます。上記を読んでいただければ、その費用の内訳がだいたい分かると思います。これはもちろん一般的なケースですが、見積もりをもらったり、依頼内容を検討する際の参考になると思います。

5. 100万円以上の費用がかかる場合

ページ数が100ページを超える「中規模サイト」になってくると、費用は100万円を超えるケースがほとんどです。また、「特別な機能を持ったWEBサイト」を作るとなると、やはり費用感はだいぶ変わって来ます。分かりやすい例だと、「ECサイト」や「会員制サイト」などですね。単純なWEBサイト(ホームページ)制作というよりは、システム開発という側面が出て来ます。

保守や運用に関する費用も、考える必要があります。「作って終わり」でも構いませんが、保守契約はあった方が安心です。定常的な契約を結ばないにしても、何かあった時に対応してもらえるのかどうかや、その際の費用感など、ある程度約束事を交わし、費用を想定しておくのが良いと思います。

WEBサイトを使って積極的にマーケティングを展開していく場合、投資を重ねる必要があります。広告費もかかりますし、定期的にブログやニュースを更新する労力も必要です。アクセス解析とそのフィードバック、ページの修正や追加は、地道に繰り返すことで効果を生みます。この辺りの業務は、制作会社のスタッフやWEB専門のコンサルタントに相談するのが良いと思います。積極的に運用するには、最初の構築以上の費用がかかることもあります。WEBサイト運用の工夫については、また別途書きたいと思っています。

WEBサイトは強力な営業・マーケティングツールであり、自社をアピールする最良のメディアです。時間をかけてゆっくりでも、すこしずつ手をかけていくことで、必ず強い味方になります。成長してある程度の集客(アクセス)ができるようになったWEBサイトは、オーナーにとってなにものにも代え難い財産になります。せっかくWEBサイト(ホームページ)を持つのであれば、作って終わりでは勿体無いです。最大限に活用して、育てて行くのが良いと思います。

最初はSNSでも、無料のサービスでも構いません。真面目に向き合っていれば、「お、なんか反響があったぞ」という瞬間が必ず来ます。そうしたら、独自ドメインやオリジナルデザインが欲しくなってくるかもしれません。地道に続けて行くうちに、WEBサイトの運用が楽しみになってくるはずです。そうなったらもう、しめたものです。WEBサイトを作る側としては、そうなって欲しいといつも思っています。

WEBサイト(ホームページ)の作り方や費用は、専門外の方にとって分かりづらいとよく言われます。「いくらかければ、どんなものが作れるのか」、大体の目安として本記事がお役にたてば幸いです。