サイトマップ型CMS concrete5(コンクリートファイブ)


concrete5とは

先日、縁があって「concrete5」というCMSに出会いました。「サイトマップ型CMS」と呼ばれるそうで、サイトマップのツリー構造をドラッグ&ドロップしてサイト構成を編集できます。一番の特徴は、クリックやドラッグ操作で「実際のWEBサイト(表側)」を直接編集できる(ように工夫された)管理画面のUIです。HTML/CSSの知識が全くなくても管理・更新ができるため、実際に担当する方にとってはWORDPRESSやMovableTypeよりも扱いやすいかもしれません。

サイトマップ型CMS concrete5

concrete5はMITライセンスにより提供されるオープンソースで商用利用も無償。アメリカの 「Concrete CMS, inc.」 を中心に開発されており、日本では「コンクリートファイブ・ジャパン株式会社」が展開しています。いったいどんなCMSなのか、日本法人が提供しているプロモーションビデオを見ると分かりやすいです。

管理画面の特徴

OPENSOURCECMS.ORG」というサイトにconcrete5管理画面のデモがあったので見てみました。

普通にサイトを開いた時の画面に、ツールバーが表示されます。

concrete5のログイン画面からログインすると、そのサイトを普通に開いた時と同じ画面が開き、画面の上部にツールバーが表示されます。右端の画面をクリックすると管理メニューが開きます。

メインの管理メニューからサイトマップを開く

右側の管理メニューを「sitemap」->「full sitemap」とたどると、左側にサイト全体のサイトマップが表示されます。これをドラッグ&ドラッグするだけで、サイトのツリー構造を変更することができます。URLやサイト内リンクなども全て変更されます。サイトマップをこういう形で変更することを前提に作られたCMSであることが、一番大きな特徴だと思います。

ページごとのメニュー

左のサイトマップ上から各ページをクリックすると、ページ毎の管理メニューがポップアップで開きます。試しに「SEO」という項目をクリックします。

SEO項目の入力画面

このページのSEO項目の入力画面が開きました。各ページに関する個別の入力や設定は、全てこのポップアップ内から操作できます。コンテンツの中身に関すること以外は全てここまでで完結するので、操作導線がシンプルで分かりやすいですね。

サイトマップで各ページをクリックして表示されるポップアップメニューから「visit」をクリックすると、該当のページの編集画面になります。ログインした時と同じように、ページが普通に表示され画面上部にツールバーがあります。

各ページの編集画面

編集したい箇所をクリックすると、そのまま入力モードになります。実際のサイトをみながら直感的に操作できるこの機能が、concrete5の一番のセールスポイントかもしれません。

修正したい箇所をクリックするとそのまま入力モードに。直感的に作業ができます。

ツールバー左の「鉛筆マーク」からは、このページのためにあらかじめ用意されたオリジナルの入力項目が、「歯車マーク」からは先ほどサイトマップ上からSEO項目を操作したような一般的な入力項目の編集ができます。また、「➕」ボタンを押すと、様々な項目・ガジェットの一覧が表示されます。

ページに様々な機能・項目(ガジェット)を追加できる。

これも、ドラッグ&ドロップでページにブロックを追加していきます。一般的なものは一通り揃っていそうですね。

concrete5はPHPとDBによって作られた動的なCMSなので、基本的にはページが表示される度にDBからデータを読み出します。そのためページの読み込みにはどうしてもある程度の時間がかかってしまうのが普通なのですが、concrete5にはページ毎・ファイル毎・ブロック毎にキャッシュの有効・無効を細かく設定することができます。あまり更新されない部分についてはキャッシュを有効にすることで、サイトの高速化を実現できます。この、キャッシュの設定に関する操作感は、とても優れているなと思いました。

現在のCMSはフロント側の作りは完全に自由にできる場合がほとんどですから、作る側からみると「なんとでもなる」のが普通です。しかし実際に管理する側にとっては、「何がどう操作できるのか」や「操作のしやすさ」が重要です。人によって、wordpressのようにスタティックな管理画面の方が馴染みやすい場合もあるし、concrete5のように直感的な操作が望ましい場合もあります。これからのWEBサイトは、管理を担当する方の視点をベースにWEBサイトの構築を考えるべき時代なのかもしれません。BLOOM DESIGNでもconcrete5による制作に対応していこうと思っています。