島原へ行ってきました

正月4日から1泊で、長崎・島原へ行ってきました。熊本港からフェリーで60分。冬の有明海は静かで優しく、しっとりとしています。

有明海からのぞむ島原

たった二日間だったので、「温泉に入る」「美味しい海産物を食べる」「雲仙普賢岳を見る」の3つに的を絞りました。本当は島原城とその近辺の武家屋敷や、南の方の隠れキリシタン関連の史跡など、ゆっくり見たいところはいくらでもあったのですが。島原のみどころは、こちらのサイト「長崎県 まるまる島原半島」が分かりやすいです。

雲仙普賢岳の雲仙地獄。

雲仙岳周辺の温泉街は、趣があって良かったです。宿泊は小浜温泉にしました。島の東側にはいくつかの港があって、新鮮な海産物をその場で食べられるような場所もありました。

ときおりチョロチョロ寄り道をしながら、島内を1周半しました。熊本へ戻る前に「道の駅 みずなし本陣」に寄ると、隣に「土石流被災家屋保存公園」というものがありました。1992年、雲仙噴火で発生した土石流の被害にあった家屋11棟を、保存展示しています。

土石流被災家屋保存公園の展示

家の中まで土砂でいっぱいになっていますが、当時のままに保存されています。強烈な展示でした。

この場所のように災害の跡を保存しておくという行為は、間違いなく重大な意義がある一方現実的には難しいと思います。その場所がそのままだったら活用できなくなってしまうし、被災者の心情もあります。保存・保管するためのコストだって膨大です。

そんな時に、360度VRによるアーカイブ。活用してくれたらいいのにな、とふと思ってしまいました。正月から。

いつかはまた別の新しい技術で、「街をそのまま、まるごとアーカイブ」なんていうことが、できるようになるのかもしれません。