OpenSeadragon
オープン シードラゴン
OpenSeadragonは、ブラウザ上で高解像度画像を滑らかに拡大・縮小・パン(移動)できる画像ビューアのJavaScriptライブラリです。画像をタイル(小さな分割画像)として扱い、必要な部分だけを読み込むことで、巨大な画像でも軽快な操作感を実現します。UI組み込みやイベント連携のためのAPIが用意されており、UI/UXを自由にカスタマイズすることができ、リッチな画像閲覧体験を実装することができます。
歴史と背景
OpenSeadragonは「大きい画像をWebで扱う」という課題に対して、タイル化を前提にしたビューアとして広く使われてきました。文化財・アーカイブ・地図・図面・医用画像など、拡大して細部を見る用途で採用されることが多く、近年はIIIFの普及も相まって、デジタルアーカイブの閲覧UIとして定番となっています。要件に応じてUIや機能を拡張しやすい点も、制作現場で選ばれる理由です。
特徴
最大の特徴は、タイルベースの読み込みによるパフォーマンス設計です。画像全体を一度に読み込むのではなく、表示領域とズーム倍率に応じて必要なタイルだけを取得するため、通信量と描画負荷を抑えながら快適な操作ができます。ビューアとしての基本操作(ズーム、パン、フルスクリーン等)に加えて、クリックやドラッグなどのイベントをフックできるため、注釈表示、領域選択、比較表示(左右同期)、ガイド表示など「作り込みUI/UX」の実装に適しています。
また、IIIFのタイル配信と組み合わせることで、コンテンツ管理(画像提供側)と表示(ビューア側)を分離しやすくなり、運用や拡張に強い構成を準備することができます。画像のタイル生成方式や配信の仕方(CDN、キャッシュ)によって表示品質が変わるため、サーバ側の設計と合わせて最適化することが重要です。