生まれ変わる下北沢


るつぼな町・下北沢

久しぶりに下北沢を歩いてきました。昔から、ミュージシャン、アーティスト、役者さん、ダンサー、服飾関係、その他もろもろ、ジャンルを問わず感受性が強く表現豊かな若者が集まる街です。小さなライブハウスや劇場が点在し、熱気が溢れ様々な文化が入り乱れる場所。ちょっとダークで危険でかっこいいようなイメージを抱かずにはいられません。ヤギヤスオさんの著作「るつぼな下北沢日記」はちょっと昔の時代ではありますが、「下北沢文化」の息遣いまで感じられるようなカルチャーエッセイの良作です。

下北沢には洋服屋・靴屋も多い

私は中学・高校と電車通学で下北沢が乗り換駅だったので、頻繁に寄り道をした思い出深い街です。下北沢には服飾店・雑貨店・美容院等も多く、洋服やスニーカーを買いによく訪れました。

個性的な雑貨店が並ぶ

アウトドア系のセレクトで最近人気のSTEPS

そんな下北沢ですが、小田急線の複々線化と駅そのものの改築のため、大規模工事の真っ只中でした。これによって小田急線の「東北沢〜下北沢〜世田谷代田」間の線路は地下に潜ることになり、地上の路地区画も少し整理されるようです。何より線路が地下に潜ることで、かなり大きな商用地が新たに生まれることが注目されています。もともと北側と南側が小田急線によって分断された複雑な構造の駅前だったので、駅の周辺は迷路のようになっていました。古い線路も未だ解体が済んでいないらしく、散切りにされた鉄橋が見えるところもありました。

巨大な重機が突き刺さるようにそびえる下北沢駅前

2018年の下北沢の姿

2018年には、上のポスターのような景観の下北沢駅が完成するようです。

戦後形成されたという「下北沢駅前食品市場」は、下北沢のシンボル的な存在でもありましたが、すでに立ち退きが完了し少しずつ解体されていました。未だ残ってる建物はこれまで見えていなかった部分が見えるようになってしまってなんだか恥ずかしそうです。取り壊しの始まった商店街の中に、数件営業を続けているお店がありました。

この市場ができた時から営業しているという服飾

昔、このお店で「エアジョーダン7」を買ったような覚えがあります。お店のおじさんに話してみると、「エアジョーダンは扱ってたかなぁ。ちょっと覚えてないや。でも、Dr.マーチンはおじさんのお店がはじまりなんだよ!おじさんが流行らせたんだ」とのこと。確かに、この商店街でDr.マーチンを買ったような記憶があります。

久しぶりに訪れた下北沢は、まさにいま生まれ変わろうとしているところでした。もったいないような気もしますが、時代の流れの中で必要なことなのかもしれません。人も街もどんどん変わって、新しい時代の若い子たち、例えば私の娘などが下北沢をウロウロするような頃には、私たちの時代とはまた違う印象の街として、語られる場所になるのかもしれません。